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四十肩の対処法

四十肩の急性期の対処は、
・安静と患部の冷却
・専門医や治療院の受診
・炎症の鎮静
といった方法で、まずは無理をしないのがいちばんです。

安静

四十肩が痛み始めたら、まずは安静にしてください。
腕を後ろに回したり、高いところの物を取ろうとしたりと、何かの動作をきっかけに痛み始めることもあるでしょう。
四十代、五十代は小さな子どもがいたり、仕事の管理職であったりと、なにかと休めない立場にいることが多く、多少の違和感があっても無理してしまう場合が多いと思います。
ですが、痛みが激しく、腕が文字通り上がらない状況で無理をすれば、回復が遅れるだけです。
少なくとも、腕を上に上げたり、後ろに回したりといった無理な動作を控えて、できるだけ安静にしましょう。

横になっても痛みが消えない場合には、痛いほうの肩を上にして横になればいくらか楽になるでしょう。
三角巾で肩を固定するならば痛みが軽減することも多いですので、外出時や就寝時に使用するのもいい方法です。

後ろにボタンがあるブラウスなどは避け、エプロンやブラジャーなども家族に留めてもらったり、前で留めてぐるりと回すなど、腕や肩に負荷をかけないような工夫を心がけてください。
重い荷物を持ったり、パソコンのキーボードを叩いたりなどの大きな負荷をかけるのは禁物です。
スリムジーンズなども、持ち上げるのは困難だと思います。
洗濯物を干すのは家族にやってもらうか、乾燥機を使うしかないでしょう。

患部の冷却

炎症がひどい場合にはアイシングで患部を冷やすことも効果があります。
痛みの激しい急性期には患部が炎症を起こしていますから、冷シップや保冷パックなどで冷やしましょう。
冷やすと痛感神経がマヒさせられるので痛みが軽減します。
また、痛いと筋肉が収縮してこわばる、という悪循環を止める効果も期待できます。
冷やすのはあくまで急性期に限ります。
通常は2、3日から1週間が限度です。
炎症が落ち着いてきたら逆に温めますので、切り替え時に注意したいものです。
急性期の間に診察や治療を受けるのが最善ですし、医師や治療師に相談してみましょう。

たいていの方は四十肩を片方の肩で発症するようです。
仕方なくもう一方の手で用事を済ませるようになるのですが、それをやり過ぎると痛くない方の肩への負荷が過重になって、元気な方の肩まで痛みが走るケースもみられます。
ほとんどの四十肩が半年から1年で治っていることを考えると、休める用事は休んで、早く完治を目指すのが得策といえるでしょう。