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ストレッチ体操と筋力強化

痛みの激しい急性期をなんとかしのぎ、慢性期の治療をしっかり行なえば、次第に回復してくるでしょう。
回復期には可動域の向上とともに、ストレッチと筋力強化が重要になってきます。

ストレッチ

ストレッチ体操とは、筋肉や関節を伸ばす柔軟体操のことです。
静かな気持ちでゆっくり息を吐きながら筋肉を伸ばしていくことで、こわばりをほぐし、筋肉中の老廃物が流れる効果があります。
筋肉は、運動時などにはギュッと力が入り、そのおかげで走ったり投げたりといった動きが可能になります。
しかし、筋肉は緊張したままですと凝りやこわばりになってしまい、首こり、肩こり、そして四十肩を引き起こすこともあるのです。
それをほぐすのがストレッチ体操です。

筋肉が緊張するのは運動時だけではありません。
パソコンを操作したり、商談で緊張したりといったデスクワークでも筋肉は緊張します。
時々、休憩をとってストレッチをすることで、疲れを溜めないことが重要です。
デスクチェアに座ったままできる、肩や首のストレッチ体操もあります。

両腕を思い切り上にバンザイをして肩や脇の筋肉を伸ばしましょう。
ストレッチ体操をするときには反動はつけず、筋肉がいっぱいに伸びきったら5秒から10秒ほどそのままの状態をキープし、ゆっくり元に戻していきます。
元に戻したらすぐ次の動作に移るのではなく、5秒から10秒ほど筋肉が弛緩する時間をとります。
この時間が大切なのです。
右腕で左腕の二の腕の外側に手をやり、ジワッと右に引き寄せることで、肩から背中の筋肉を伸ばすことができます。反対側も同様です。
両手を頭の後ろで組んで頭を前下方にゆっくり引き寄せると、首の後ろの筋肉をストレッチすることができます。
胸をグッと張ると共に両肩を後ろに引き気味にすることで、肩甲骨周辺のストレッチも行なえます。

お風呂で暖まった後や、温シップで筋肉を温めてから行なうストレッチは効果的です。
使い過ぎて疲労がたまりこわばった筋肉をストレッチ体操でほぐすことで、老廃物を除去し筋肉が緩んでくるのがわかるでしょう。

筋肉強化

筋肉強化も四十肩の回復期に役立つ体操です。
安静にできるだけ動かない急性期はもちろんのこと、慢性期にも肩の拘縮によって動きが制限されていましたから、その期間が長ければ長いだけ筋肉は落ちてしまっています。
もう一度筋肉を強くしていきましょう。

ストレッチと筋肉強化によって強く柔軟な筋肉を取り戻すことができれば、重い荷物を持ったり、パソコン作業が続いても筋肉が耐えられますので、簡単に肩こりや拘縮を起こさずにすみます。
同時に四十代、五十代といった年齢による肉体の衰えは現実にありますので、その衰えに合わせた動作や作業の仕方を身につけるのも大切です。