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四十肩?五十肩?どっちなの?

肩の痛みで夜も寝付けない。
エプロンを結ぼうにも、手が後ろに回らない。
腕が上がらず、電車のつり革につかまるのもキツイ。
そんな症状を訴えると、ある友人は「四十肩でしょう」といい、別の知人は「五十肩じゃないかしら?」といいます。
四十肩?五十肩?どっちが正しいのでしょうか?
違いがあるのでしょうか?

一般に四十肩や五十肩と呼ばれているそうした症状は正式には
「肩関節周囲炎」
という診断名が付くケースが多いようです。
四十代の方がなると四十肩といい、
五十代の方がなると五十肩といい、
六十肩という呼び方をすることもあるようです。

四十肩にはいくつかの特徴があります。
・痛みがあって、寝付けなかったり夜中に起きてしまったりする
・腕の可動域が狭くなり、上や背後に腕を回せなくなってくる
・肩の前面に痛みが生じるケースが多い
・老化現象が原因となっているために、これといったきっかけもなく痛み出す
・肩の使いすぎから、また運動不足から発症することもある
つまり、若いときはなんともなかった生活が原因で痛みが生じるために、自分もすっかり年寄りになってしまったのだ、と年齢を意識することから四十肩、五十肩と呼びたくなるのです。

五十代、六十代の方が「四十肩です」と言われれば、自分はまだまだ若いのかしら、といい気分になるかもしれません。
四十代の方が「五十肩です」と言われたらこれはショックです。
人間心理とは微妙なものです。
そうはいっても内容は同じです。
きちんと対処すれば治るケースがほとんどですから、怖がることはないのです。
「私は六十四歳になりますが、最近四十肩になってしまいました」と話のタネにできるでしょう。
転んでもただで起きる必要はないのです。

四十肩はたいていの場合に、半年から1年ほどで治ることが多く、長期化した場合には別の病気を疑った方がよいようです。
周囲の人から「それは四十肩だよ」と軽く言われるかもしれませんが、似た症状なのに違った診断が下されることもありますので、急性期に一度しっかり診察してもらうことが大切です。

半年、1年といった比較的短期間で治るとはいうものの、再発して何度も症状に苦しむ方もおられますので、一度治っても安心しないで用心するに越したことはありません。
一生涯四十肩にならない方もいれば、再発させてしまい何度も苦しむ方もいるということを考えると、自分が四十肩になりやすい体質だと思う方は再発防止を心がけたいものです。